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子宮頸がんワクチン

そもそも子宮って何?
「子宮」は赤ちゃんを育て、産むための器官です。 「子宮」は妊娠中に赤ちゃんが育つ部分(子宮体部)と、赤ちゃんを産む際に産道の一部となる部分(子宮頸部)に分けることができます。
子宮がんって?
「子宮がんには、2つの種類があります。」 子宮にできるがんには、子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」と、子宮の奥に発生する「子宮体がん」の2種類があります。 これら2つのがんは、発症する年齢も原因も違います。

子宮頸がん、20~30代の女性で増えています。


毎年多くの女性の命が、子宮頸がんにより奪われています。
では、子宮頸がんは何が原因でおこるのでしょうか。 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることが知られています。 HPVは、とてもありふれたウイルスであり、性交渉の経験がある女性の80%以上が、50歳までに感染を経験するといわれています。
子宮頸がんはHPVに感染する前のワクチン接種と検診で予防することができます。

HPVには、子宮頸がんの原因になる可能性のある高リスク型と、皮膚や粘膜にできるイボの原因となる低リスク型があります。 また、HPVは、子宮頸がん以外のがんを起こすこともあります。
高リスク型
HPVには、200種類以上の型があります。子宮頸がんの原因となるHPVの代表は16型と18型で、子宮頸がんの原因の約65%を占めています。20~30代で発見される子宮頸がんの80~90%は、この16型、18型が原因です。その他、子宮頸がんの原因となるHPVとして、31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、66型、68型などがあります。 子宮頸がん以外のがん 外因上皮内腫瘍 進行すると外陰がんになります。 外陰がんは女性性器がんの約3%を占めています。 膣上皮内腫瘍 進行すると膣がんになります。 膣がんは女性性器がんの約1%を占めています。
低リスク型
尖圭コンジローマ ・良性のイボが性器や肛門のまわりにできる病気です。 ・痛みやかゆみなどの症状はほとんどなく、さまざまな形状のイボができます。 ・治療しても再発しやすいといわれています。

2価・4価HPVワクチン接種(ガーダシル・サーバリックス)
HPVワクチンは定期接種のワクチンです。対象年齢の方は公費(無料)で接種することができます。サーバリックス | ガーダシル |
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接種スケジュール(接種回数 3回) 1回目:初回接種 2回目:1か月後 3回目:6か月後 |
接種スケジュール(接種回数 3回) 1回目:初回接種 2回目:2か月後 3回目:6か月後 |
対応するHPV | |
ヒトパピローマウイルス(HPV)16、18型と45型、31、33型 | ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11、16、18型 |
『サーバリックス』は、もともと2種類のHPV型(16、18型)の予防を目的に設計されたワクチンですが、その後の試験の結果から、世界的に子宮頸がんから多く検出される5種類の発がん性HPV型(16、18、31、33、45型)への予防効果があることが示されました。 | HPV16、18型は子宮頸がんの発症原因の約65%を占めており、特に20代では90%、30代では75.9%にもなります。またHPV6、11型は、尖圭コンジローマ(性器イボ)の発症原因の約90%を占めています。 |
9価HPVワクチン接種(シルガード9)
2021年2月より販売開始された、シルガード9はヒトパピローマウイルス(HPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型)の感染を防ぐワクチンです。 子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)という、ごくありふれたウイルス感染によるものです。 シルガード9を接種することで、子宮頸がんの原因となるHPVの16、18、31、33、45、52、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPVの6、11型に対する抗体が作られます。 シルガード9は、これにより子宮頸がんや尖圭コンジローマを予防するワクチンです。シルガード9 |
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接種スケジュール(接種回数 3回) 1回目:初回接種 2回目:2か月後 3回目:6か月後 |
対応するHPV |
ヒトパピローマウイルス(HPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型) |
